親の介護費用は控除でいくら戻る?使える5つの制度と申告のコツ

親の介護費用は控除でいくら戻る?使える5つの制度と申告のコツを税理士監修でわかりやすく解説|終活ガイド 親の老後生活

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この記事でわかること

  • 親の介護費用にはどんな内訳があり、控除や制度をどこに使えるかがわかる
  • 医療費控除・扶養控除・障害者控除など5つの制度の対象条件がわかる
  • 確定申告・還付申告に必要な書類と申告の流れがわかる
  • 控除以外に介護費用を抑える世帯分離などの制度がわかる
  • 兄弟姉妹間で控除や費用負担をめぐるトラブルを防ぐための話し合いの進め方がわかる

実家の片付けを進める順番1貴重品を探す通帳・権利証・保険証券2残すものを決める写真・思い出の品3売れるものを分ける家電・家具・骨董品4処分方法を決める自治体・回収業者・買取5清掃・引き渡しハウスクリーニング・鍵

貴重品を先に探すのは、後から出てくると手続きをやり直すことになるためです。

  1. 親の介護費用、控除を使えば負担はここまで軽くなる
  2. そもそも親の介護にはどんな費用がかかる?
  3. 親の介護で使える控除・制度は5つ
  4. ①医療費控除|介護サービス費や施設費も対象になる
    1. 医療費控除の対象・対象外となる費用
    2. 医療費控除の計算方法とセルフメディケーション税制との違い
  5. ②扶養控除|親を扶養に入れると税金が軽くなる
    1. 扶養控除の対象になる条件
  6. ③障害者控除|要介護認定だけでは受けられない点に注意
  7. ④社会保険料控除|親の保険料を子が負担している場合
  8. ⑤高額介護サービス費・高額介護合算療養費制度
  9. 控除の申告方法|確定申告・還付申告の手順
    1. 還付申告に必要な書類チェックリスト
  10. 控除だけじゃない!介護費用をさらに抑える方法
    1. 世帯分離で介護費用が安くなる仕組みと注意点
  11. 兄弟姉妹間で控除・費用負担をめぐるトラブルを防ぐには
    1. 控除を受ける前に家族で確認しておきたいこと
  12. よくある質問|親の介護費用と控除
    1. Q. 同居していなくても扶養控除は使える?
    2. Q. 介護施設のおむつ代は医療費控除の対象になる?
    3. Q. 複数の兄弟姉妹で親の介護費用を分担している場合、誰が控除を受けられる?
    4. Q. 控除の申告を忘れていた場合、後から申告できる?
  13. まとめ|控除を漏れなく使い、家族の負担を減らそう
  14. 出典一覧

親の介護費用、控除を使えば負担はここまで軽くなる

親 介護 費用 控除の費用相場

親の介護費用は、介護保険サービスの自己負担だけでなく、施設利用料や医療費、日用品費などが積み重なり、家計への影響が大きくなりがちです。しかし、医療費控除や扶養控除、障害者控除といった税制上の仕組みを正しく使えば、支払った税金の一部が還付されたり、翌年の税負担が軽くなったりする可能性があります。

控除は自動的には適用されず、原則として自分で申告して初めて反映される仕組みです。「対象になるかもしれないのに申告していなかった」というケースは珍しくありません。本記事では、親の介護に関わる代表的な5つの控除・制度と、申告の実務、さらに控除を受ける前に家族で確認しておきたいポイントまで整理します。
→まずは自分・親がどの控除の対象になり得るかを、次章以降でひとつずつ確認していきましょう。

そもそも親の介護にはどんな費用がかかる?

親の介護費用は、大きく分けると「介護サービス利用料」「施設利用料(居住費・食費)」「医療費」「おむつ代などの日用品費」「交通費・その他雑費」の5つに整理できます。在宅介護の場合は訪問介護やデイサービスの利用料と日用品費の比重が大きく、施設介護の場合は居住費・食費が費用の中心になります。どの費用が控除や制度の対象になるかは項目ごとに異なるため、まず自分たちがどの費用を多く負担しているかを把握することが最初の一歩です。

親の介護にかかる費用の内訳

  • 介護サービス利用料
  • 施設利用料(居住費・食費)
  • 医療費
  • おむつ代などの日用品費
  • 交通費・その他雑費

費用の総額や負担割合の考え方については、親の介護費用は誰が払う?相場と負担割合、兄弟で揉めない決め方で詳しく解説しています。控除の話に入る前に、まずは費目ごとの内訳を把握しておくと、後述する医療費控除や高額介護サービス費の対象範囲が理解しやすくなります。
→結論として、控除の検討を始める前に、直近1年間の介護費用を費目別に領収書で仕分けしておくことが最初にすべき作業です。

親の介護で使える控除・制度は5つ

親の介護費用に関わる控除・制度は、主に「医療費控除」「扶養控除」「障害者控除」「社会保険料控除」「高額介護サービス費・高額介護合算療養費制度」の5つです。前半3つは所得税・住民税の負担を軽くする「控除」、後半2つは自己負担額そのものが軽くなる「還付・軽減の仕組み」という違いがあります。

親の介護費用で使える5つの控除・制度

  1. 医療費控除で介護サービス費・施設費を控除する
  2. 扶養控除で親を税法上の扶養に入れる
  3. 障害者控除認定を受けて所得控除を受ける
  4. 社会保険料控除を所得の高い人がまとめて申告する
  5. 高額介護サービス費・高額介護合算療養費制度で払い戻しを受ける

すべての制度を同時に使える人もいれば、所得要件などで対象外になる制度もあります。次の章から一つずつ、対象条件と申告方法を確認していきましょう。
→結論として、まずは5つのうち「医療費控除」と「扶養控除」の対象条件から確認するのが、対象になる人が多く効果も分かりやすいためおすすめです。

①医療費控除|介護サービス費や施設費も対象になる

医療費控除は、自分や生計を一にする親族のために支払った医療費が一定額を超えた場合に、所得控除を受けられる制度です。介護保険サービスの中には医療費控除の対象になるものがあり、訪問看護や医師の指示に基づく施設サービスなどが該当します。対象となる費用の範囲は国税庁が公表しており、個別の判断に迷う場合は税務署や税理士に確認することをおすすめします。

医療費控除の対象・対象外となる費用

訪問看護やデイケア(通所リハビリテーション)など医療系サービスは医療費控除の対象になりやすい一方、訪問介護(ホームヘルプ)やデイサービス(通所介護)は原則として対象外とされ、医療系サービスと一体的に利用している場合など一定の条件を満たす場合に対象となることがあります。特別養護老人ホーム・介護老人保健施設の利用料についても、施設の種類やサービス内容によって対象範囲が異なります。どの費用が対象になるかは変更される可能性もあるため、確定申告の前に国税庁のウェブサイトで最新の取り扱いを確認しましょう。
→結論として、迷う費用は自己判断せず、領収書を保管したうえで税務署の相談窓口や国税庁のタックスアンサーで対象可否を確認することが確実です。

医療費控除の計算方法とセルフメディケーション税制との違い

医療費控除は、その年に支払った医療費の合計額から保険金などで補てんされる金額を差し引き、さらに一定額を差し引いた金額が控除額になる仕組みです。控除額には上限が設けられており、具体的な計算式や上限額は国税庁のタックスアンサーで確認できます。市販薬の購入費を対象とするセルフメディケーション税制とは別の制度で、原則としていずれか一方しか選択できない点にも注意が必要です。
→結論として、1年間の医療費・介護サービス費の領収書をまとめて合計額を出し、国税庁の計算方法に沿って控除額を試算するところから始めましょう。

②扶養控除|親を扶養に入れると税金が軽くなる

親を税法上の扶養親族にできると、扶養控除によって所得税・住民税の負担が軽くなります。扶養控除は同居していなくても、生計を一にしている実態があれば対象になり得る点が特徴です。仕送りをして親の生活費を支えている場合なども、条件を満たせば扶養控除の対象になる可能性があります。

扶養控除の対象になる条件

扶養控除の対象となるには、親の年間所得が一定額以下であることなど、国税庁が定める要件を満たす必要があります。「生計を一にしている」とは必ずしも同居を意味せず、常に生活費や療養費の送金が行われているといった実態が重視されます。親自身に年金収入がある場合、所得要件を満たすかどうかは年金額によって変わるため、個別のケースは税理士や税務署へ確認することをおすすめします。
→結論として、親の年間所得の見込みを確認し、要件を満たしそうであれば年末調整または確定申告で扶養控除の申告を行いましょう。

③障害者控除|要介護認定だけでは受けられない点に注意

要介護認定を受けているだけでは、税法上の障害者控除は自動的に適用されません。障害者手帳を持っていない場合でも、市区町村から「障害者控除対象者認定書」の交付を受けることで、障害者控除または特別障害者控除の対象になれる仕組みがあります。この認定は税務署ではなく、親が住む市区町村の窓口へ申請する必要があります。

認定基準は自治体ごとに要介護度や心身の状態を踏まえて判断されるため、要介護度が高いからといって一律に認定されるとは限りません。申請には時間がかかることもあるため、確定申告の時期になって慌てないよう、対象になりそうであれば早めに市区町村の窓口へ相談しておくとよいでしょう。
→結論として、要介護認定を受けている親がいる場合は、まず市区町村の福祉担当窓口に「障害者控除対象者認定書」を発行してもらえるか問い合わせることが最初の一手です。

④社会保険料控除|親の保険料を子が負担している場合

親の国民健康保険料や介護保険料を子が実際に支払っている場合、その保険料は支払った人の社会保険料控除の対象にできます。国税庁のタックスアンサーでも、生計を一にする親族の社会保険料を支払った場合は控除の対象になる旨が示されています。夫婦や兄弟姉妹の中で所得の高い人がまとめて申告すると、税率の関係で軽減効果が大きくなる場合があります。

ただし、親の口座から自動引き落としで保険料が支払われている場合は「子が支払った」とは認められにくいため、誰の口座・現金からいくら支払ったかを記録しておくことが重要です。
→結論として、親の保険料を実際に負担している人が家族内にいる場合は、その人の名義で領収書や振込記録を整理し、所得の高い人が申告できないか検討しましょう。

⑤高額介護サービス費・高額介護合算療養費制度

介護保険サービスの1か月あたりの自己負担額が一定の上限を超えた場合、超えた分が払い戻される「高額介護サービス費」という制度があります。また、医療費と介護費の自己負担を1年間で合算し、上限を超えた分が払い戻される「高額介護合算療養費制度」もあります。いずれも税金の控除ではなく、自己負担額そのものが軽減される仕組みです。

これらの制度は、多くの場合、市区町村や加入している医療保険者から案内が届き、申請書を提出することで払い戻しを受けられます。詳しい上限額や申請方法は厚生労働省や各市区町村の案内で確認できます。案内が届かない場合や見落としている場合もあるため、心当たりがあれば自治体の介護保険担当窓口に自分から問い合わせることも大切です。
→結論として、1か月の介護サービス自己負担額が高額になった月があれば、案内を待つだけでなく市区町村の介護保険窓口に高額介護サービス費の対象になるか確認しましょう。

控除の申告方法|確定申告・還付申告の手順

会社員の場合、扶養控除や社会保険料控除の一部は年末調整で申告できますが、医療費控除は年末調整の対象外のため、別途確定申告(還付申告)が必要です。自営業の場合は、通常の確定申告の中でこれらの控除をまとめて申告します。

申告を忘れていた年がある場合でも、還付申告は原則として申告できる年の翌年1月1日から5年間さかのぼって行うことができるとされています。過去の領収書が残っていれば、数年分をまとめて申告できる可能性があるため、諦めずに確認してみましょう。詳しい期限や手続きは国税庁のウェブサイトで確認できます。
→結論として、過去に医療費控除などを申告し忘れていた年がある場合は、まず該当年の領収書が残っているかを確認し、5年以内であれば還付申告を検討しましょう。

還付申告に必要な書類チェックリスト

還付申告・確定申告に必要な書類チェックリスト

  1. 介護サービス利用の領収書・明細書
  2. 医療費控除の明細書
  3. 介護保険負担割合証・負担限度額認定証
  4. 障害者控除対象者認定書(市区町村発行)
  5. 源泉徴収票・本人確認書類

還付申告や確定申告では、介護サービスの領収書・明細書、医療費控除の明細書、介護保険負担割合証や負担限度額認定証、市区町村が発行する障害者控除対象者認定書、源泉徴収票や本人確認書類などが必要になります。書類が一つでも欠けると申告手続きがスムーズに進まないことがあるため、年の途中から専用のファイルを作り、費用が発生するたびに領収書をまとめておくと安心です。
→結論として、確定申告の時期になってから慌てないよう、介護費用が発生した時点で領収書をその場でファイリングする習慣をつけましょう。

控除だけじゃない!介護費用をさらに抑える方法

税金の控除以外にも、介護費用の自己負担そのものを軽くする方法があります。代表的なものが「世帯分離」と「介護保険負担限度額認定証」で、いずれも所得に応じて自己負担額や利用料が変わる仕組みを活用するものです。自治体独自の紙おむつ支給や介護用品の助成制度が用意されている地域もあるため、親が住む市区町村の福祉窓口やホームページで確認してみましょう。

世帯分離で介護費用が安くなる仕組みと注意点

世帯分離とは、同居していても住民票上の世帯を親と子で分ける手続きです。介護保険サービスの自己負担割合や高額介護サービス費の上限額は世帯の所得によって決まるため、世帯を分けることで親の世帯所得が下がり、結果的に自己負担が軽くなる場合があります。一方で、国民健康保険料の計算方法が変わったり、扶養控除の要件である「生計を一にする」実態の判断に影響したりする可能性もあるため、メリットだけでなく注意点も理解した上で判断する必要があります。世帯分離をしても扶養控除自体は要件を満たせば併用できるとされていますが、個別の状況によって判断が分かれるため、市区町村や税理士に事前に相談することをおすすめします。
→結論として、世帯分離を検討する場合は、介護保険の自己負担軽減効果と国民健康保険料・扶養控除への影響の両方を、市区町村の窓口や税理士に確認してから実行しましょう。

兄弟姉妹間で控除・費用負担をめぐるトラブルを防ぐには

親の介護費用を兄弟姉妹の誰が負担するか、また扶養控除や医療費控除を誰が申告するかは、家族間で認識のずれが生じやすいポイントです。実際に費用を多く負担しているのに、扶養控除を別の兄弟姉妹が申告してしまっていたり、誰も申告していなかったりするケースも起こり得ます。控除は原則として実際に費用を負担した人が申告するのが基本ですが、家族内で事前に取り決めをしておかないと、後から「不公平だ」という不満につながりかねません。

費用負担の原則や兄弟間の分担ルールについては、親の介護費用は誰が払う?相場と負担割合、兄弟で揉めない決め方でも詳しく取り上げています。控除の話だけでなく、費用負担全体のルールを合わせて話し合っておくと、後々のトラブルを避けやすくなります。
→結論として、控除の申告者を決める前に、まず兄弟姉妹間で「誰がいくら負担しているか」を可視化する場を一度設けましょう。

控除を受ける前に家族で確認しておきたいこと

控除を検討する前に、家族間で確認しておきたいことは主に3点です。1つ目は親の資産状況(年金収入・預貯金など)で、扶養控除や障害者控除の要件判断に関わります。2つ目は介護費用の分担ルールで、誰がどの費用をいくら負担しているかを明確にしておくことです。3つ目は確定申告を担当する人を決めることで、領収書の管理や申告作業を一人に集約すると手続きが漏れにくくなります。
→結論として、この3点を家族で一度話し合い、簡単なメモや表にまとめておくことが、控除を漏れなく使うための土台になります。

よくある質問|親の介護費用と控除

Q. 同居していなくても扶養控除は使える?

A. 同居していなくても、生活費の仕送りなど「生計を一にしている」実態があれば扶養控除の対象になり得ます。ただし親の所得要件を満たす必要があるため、詳しくは国税庁のタックスアンサーや税理士に確認しましょう。

Q. 介護施設のおむつ代は医療費控除の対象になる?

A. おむつ代は、医師が発行する「おむつ使用証明書」があるなど一定の条件を満たす場合に医療費控除の対象となることがあります。条件を満たさない場合は対象外となるため、施設や医師に証明書の発行が可能か確認するとよいでしょう。

Q. 複数の兄弟姉妹で親の介護費用を分担している場合、誰が控除を受けられる?

A. 医療費控除や社会保険料控除は、実際にその費用を支払った人が申告するのが原則です。誰がいくら負担しているかを記録し、所得税率などを踏まえてどの家族が申告すると軽減効果が大きいかを検討するとよいでしょう。

Q. 控除の申告を忘れていた場合、後から申告できる?

A. 医療費控除などの還付申告は、原則として申告可能な年の翌年1月1日から5年間さかのぼって行えるとされています。過去の領収書が残っていれば申告できる可能性があるため、国税庁のウェブサイトや税務署で確認してみましょう。

まとめ|控除を漏れなく使い、家族の負担を減らそう

親の介護費用に関わる控除・制度には、医療費控除、扶養控除、障害者控除、社会保険料控除、高額介護サービス費・高額介護合算療養費制度の5つがあります。いずれも自動的には適用されず、条件確認と申告が必要な点が共通しています。まずは自分たちの介護費用がどの制度の対象になり得るかを整理し、必要な書類を早めに揃えておくことが負担軽減の近道です。

控除の申告者や費用の分担は、兄弟姉妹間の認識のずれからトラブルに発展することもあります。控除を検討する前に、家族で費用負担の実態を共有し、誰が何を担当するかを決めておきましょう。個別の税務判断に迷う場合は、税理士や税務署、市区町村の窓口へ相談することをおすすめします。

出典一覧

間取り別の遺品整理費用の目安(当サイト調べ・2026年9月時点、公開料金ページ16件を集計。実費用は業者・地域・遺品量で変動します)
間取り 費用の目安 作業人数 作業時間
1R・1K・1DK 30,000円〜120,000円 1〜2名 1〜3時間
1LDK・2DK 70,000円〜200,000円 2〜3名 2〜5時間
2LDK・3DK 120,000円〜350,000円 2〜4名 3〜8時間
3LDK・4DK 170,000円〜500,000円 3〜5名 5時間〜1日
一軒家(4LDK以上) 220,000円〜700,000円 4〜6名 1〜2日

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